ドライブスキル|ドロップスタンス
ドロップスタンスとは
ドロップスタンスとは、足を前後斜めに開き、ドライブする方向に爪先を向け、重心を落とし、股関節をたたむようにして(お腹と前ももがくっつくくらい重心を低くして)作るドライブ時などに用いる姿勢、足幅のことを言います。

どういう場面で使うことが出来るのか
基本的にはドライブをする時に使用することができます。
短距離走をする時など、スタートダッシュをする時には片方の足を後ろに引いた状態からスタートをすると思います。
この足を一歩引いた状態を作り出すことで、スピードを最大限発揮することができます。
この時に、爪先の向きが進行方向に向いていなかったり、重心を低くした時に体重が前足のお尻に乗っていない状態(膝や前ももに体重が乗っている状態)では、スピードを最大出力で発揮することができません。正確な姿勢を作ることが、より強度の高いプレーをする上で必要になります。
また、ドロップスタンスはドライブに行くだけでなく、ドライブに行くと見せかけるフェイントにも使うことができます。
素早くドロップスタンスを作ることで、DFは瞬間的にドライブに来ると判断し、体重を後ろにかけます。
そのタイミングでジャンプシュートなどに切り替えることで、DFはシュートに対してのコンテスト(シュートチェック)が遅れ、タイミングと、スペースを作り出すことができます。
正しく素早くドロップスタンスを作り出すことは、オフェンススキルを効果的に発揮する上でとても重要になります。
具体的な練習方法とポイント

【使用したいトレーニングギア】
・フットワークマット
・リップコーン
【ドリル】
1.フットワークマットのギャップの位置にリップコーンを持った状態で立つ
2.ドリブルを2回つき、3回目のドリブルでリップコーンを床に置きながらドロップスタンスを作る。(ドロップスタンスを作っている時はポケットドリブル)
3.ドロップスタンスを作った後は再びギャップの位置に戻り、ドリブルをついて、今度は床に置いてあるリップコーンを掴みながらドロップスタンスを作る。

【ポイント】
・ドロップスタンスを作る時は、フットワークマットのドットの位置に足を斜め前後に開いて正確に置く。
・正確にドットの上に足を置くために、足元を見ながら行っても良い。
・ポケットドリブルも同様に手元を確認して行なって良い。
・リップコーンを使用することで、強制的に低い姿勢を作り出すことができるため、的確な位置(前足のお尻。股関節をたたむようにして)に体重を乗せ、重心の低い鋭いドライブができる姿勢を作る。
・前足の爪先の向きがしっかりとドライブする方向に向くようにする。ストレートドライブ(ダウンヒル)をしたいので、出来るだけ真っ直ぐ。
・後脚の脛の角度(シンアングル)と上半身の角度を揃えると、より鋭いドライブができるようになる。
・後脚の足首を90度にしっかりと固定することで、初速を速くすることが出来る。


まとめ
ドロップスタンスを正しく作り出すことは、バスケットボールのようにスピードが求められる競技において必要不可欠です。
ガードの選手だけでなく、インサイドの選手も現代のバスケットボールではストレッチ(アウトサイドに広がること)することが求められ、アウトサイドシュートやアウトサイドからドライブすることなどが求められます。
ドロップスタンスから鋭く力強いドライブを出来るようにすることで、DFから脅威になる選手になりましょう。
最後に
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